

配管工事
Plumbing
まちのライフラインを維持・向上させるためには、水道管の工事が欠かせません。
この工事には、老朽化した管の取り替えや新しい管の敷設など、
さまざまな作業が伴います。
とりわけ、古い水道管を新しいものに取り換える作業は、
複雑で慎重な対応が求められます。
管工事とは
水道管工事は、家庭やビル、公共 施設に対して、安全で衛生的な水を届けるための
重要なインフラを保守・更新することを目的としています。
整備された水道管によって、日常の生活用水の確保はもちろん、消火活動や公衆衛生に関わる
基本的な要求にも対応可能となります。
このような工事では、水漏れや老朽化による障害を未然に防ぎ、常に安定した水の供給を実現するために、
計画的な運用と確かな技術力が必要とされます。
水道管がなぜ必要?
水道管工事とは、安全で衛生的な水を家庭や施設へ供給するために不可欠なインフラ整備の一つです。
この工事で使用される配水管は、浄化された水を効率的かつ安全に各家庭へ届けることを主な目的としています。
具体的には、配水場や浄水場内の配水池から送り出された水を、都市部や住宅地に供給するため、さまざまな口径の配水管が地下にわたり数百キロメートルにわたって敷設されています。これにより、日常生活用の水だけでなく、消火活動や公共衛生のための水も確保されているのです。
配水管の設計では、水圧や流量が適切に保たれるよう工夫されており、安定した水の供給を実現するために、配水塔やポンプが用いられます。
また、水が管内で滞留するのを防ぐため、配水管は基本的に網目状に配置されるのが一般的です。
なお、水道に使われる配管には、配水管のほかにも導水管や送水管があります。
導水管は主に原水を浄水場に運ぶ役割を持ち、送水管は浄水された水を配水場まで送るために使われます。
私たちの家庭に届く水は、こうした複数の過程を経て、安全性が確保されたうえで供給されているのです。

管工事の流れ
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試堀
水道管工事の初期段階である試掘により、地下に埋設されている水道管だけでなく、電気、ガス、電話などの他のインフラも含めて、その正確な位置や状態を把握できます。新しい管を設置する際の最適な位置決めが可能となり、計画的で効率的な工事進行が期待できます。試掘工程では、計画された工事区間内で標準的に10箇所、多い場合は20~30箇所の点を選んで掘削します。各掘削点での深さは1~2メートル程度であり、1日に3箇所を目安に作業が進められるため、全て の試掘を完了するには約7日間を要することが一般的です。この段階で地下の状況を正確に把握することにより、後続の工程で予期せぬ障害に遭遇するリスクが減少し、効果的な工事計画の立案が可能になります。
仮設管設備
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仮設管の設置は、水道管の更新や修繕工事を行う際に、断水を回避し住民の生活に支障が出ないようにするための、極めて重要な作業です。
この作業では、老朽化した水道管の役割を一時的に担う仮の配管を敷設します。仮設管の主な目的は、修理または交換作業の期間中も、安定した水の供給を継続させることにあります。工事中は、元の水道管からの水の供給を一時的に停止し、仮設管を経由して水を供給することで、地域住民や施設への影響を最小限に抑えることができます。これにより、安全性と効率性を両立しながら、必要な工事を進めることが可能となります。仮設管の敷設には、綿密な計画と迅速な対応が求められます。
工事対象のエリアごとに仮設管を設置し、各家庭や施設に水が確実に供給されるように調整を行 います。仮設管による供給が機能している間に本管の工事を進め、新しい管の設置が完了した後、再び水の供給を本管へと切り替えます。
既設給水切替
仮設給水への切り替えとは、既存の本管から仮設的に設置された給水管へと水の供給経路を変更する作業を指します。この作業では、各家庭や建物に通じる給水管を、新たに敷設された仮設管に接続することから始まります。
主に「制水弁」と呼ばれるバルブの開閉によって水の流れを制御し、旧本管から仮設管へのスムーズな切り替えが可能になります。作業中は水質の安全を確保する必要があるため、消火栓や排水口を利用して水質を確認しながら、慎重に作業が進められます。この工程には重機を使用せず、バルブの操作のみで対応します。切り替えにかかる時間は、作業の難易度や対象地域の広さによって異なりますが、短ければ2日ほどで完了し、長ければ1か月程度を要する場合もあります。
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既設管撤去
仮設給水への切り替えが完了し、新設の配管が正常に稼働していることを確認した後に、既存の水道管は安全に撤去されます。
この作業には、地域の水道インフラに対する深い知識と綿密な計画が求められます。既設管の撤去方法には、大きく分けて「開削工法」と「非開削工法」の2つがあります。開削工法は、地面を掘って古い配管を直接取り出す方法で、 作業の様子を目視で確認できるため、高い精度が必要とされる場面に適しています。一方、非開削工法は地表を大規模に掘ることなく管の撤去や修復を行う手法で、周辺環境や交通、住民生活への影響を最小限に抑えることができます。
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新設管設置
新設管設置は、古い水道管の撤去後に行われる重要なステップです。
この段階で、新しい耐震性の高い管を地下に設置し、地域の水供給システムを大幅に更新します。
新設管の設置は、日々の水需要に応え、将来の地震などの自然災害に対しても強い耐性を 持たせるために不可欠です。
新設管の設置作業は、一般的に掘削された溝に沿って進行します。
掘削の幅と深さは、設置される管の径によって異なりますが、通常は幅60〜80cm、深さは1.2m程度です。
しかし管径が大きくなるほど、幅は1.0〜2.0m、深さは1.5〜3.0mに達し、場合によっては5m以上の深さを掘ることもあります。
毎日の作業進行は、現場の条件により異なりますが、標準的には6~15m程度の新設管が布設されます。
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給水切替
すべての新設の本管が適 切に設置され、機能の確認が完了した後に、各家庭や施設への水の供給が接続されます。
給水の切り替えは、従来の仮設配管から新たに敷設された耐震性の高い配管へと給水ラインを移すことが主な目的です。
このプロセスを通じて、水道システムはより安全で長期的に安定したインフラへと刷新されます。
作業は、バルブの操作や接続部の調整といった精密な工程を含みます。
接続の正確性と水質の最終チェックを実施した後、段階的に新しい管路への通水が開始されます。
この切替作業は、利用者への影響を最小限に抑えるように計画されており、水の供給が途切れることなく継続されるように配慮されています。
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仮設管撤去
仮設管撤去では、新設した耐震管への全ての給水が確実に切り替わったことを確認後、必要なくなった仮設管を安全かつ効率的に撤去します。
この作業により、工事現場の整理が行われ、土地を元の状態に戻すことが可能となります。仮設管の撤去は、新しい水道システムの機能が正常に動作していることを前提としており、不要となった設備を取り除くことで、環境の整備と美化を図ります。
仮設管撤去を通じて、地域の景観を保ちながら、水道インフラの更新作業を完全に終了させる重要な役割を果たします。
舗装
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舗装とは、水道管の敷設やその他の地下工事に伴って一時的に撤去または損傷した道路の表面を、元の状態に戻す作業を指します。この作業は、工事の影響を受けた区域の安全性や道路としての機能を回復させるうえで非常に重要な工程です。具体的には、歩道や車道の境界ブロック、L型側溝、点字ブロックといった道路構造物を正しい位置に再設置し、必要に応じて新しい材料を用いて補修を行います。また、道路上のラインや記号などの表示が工事によって消えてしまった場合には、それらも正確に描き直し、元の状態へと復元します。舗装の仕上げ作業は、道路の損傷を修復し、通常通りの通行が可能になるよう整える、いわば工事の最終段階です。完成後の舗装は、見た目の美しさを保つだけでなく、安全な通行や円滑な交通の確保のためにも、精度と品質の高い仕上がりが求められます。

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